Singhealthy

呼吸とボイストレーニングと、旅とピラティスのコラム。

日本語になくて、英語(日本語以外の多数の言語)にあるもの【呼吸の謎の謎】

 

こんにちは、未季(singhealthy)です。

 

 

 

これまでに【腹式呼吸の謎~音楽編】と題して歌うための呼吸に必要なことをコラムにまとめました。なので次はフィジカル&メンタルヘルスにおける様々な呼吸法の中で気づいたことを考察コラムとして書いていこうと思います。

が、その前にもう一つ大きいテーマ【呼吸の謎】の一片を書いてみたい。

 

 

 

 前回

まとめると。【腹式呼吸の謎~音楽編】 - Singhealthy

 

 

 

 

 

 

 

実際呼吸によって体や心にいい影響を与えることは可能そうだ。私自身が、やる気になったりリラックスしたりというのはこれかーと理解できる感覚を味わえているからだ。

 

ただし過去にはそれが、効果的に感じるときとそうでないときがあったのである。

 

「毎日は違うものだから。今日の調子として受け入れていきましょう」

これはエクササイズやトレーニング、アーサナなどを行うときに大切な言葉だ。私もピラティスやヨガのインストラクションをするときには必ず声がけする。

とても大切なことなのだが、呼吸に関してはなんだかこの言葉が私の中で腑に落ちなかった。なにかいつももどかしい感覚を味わうのだ。

効果的に感じるときは何をやるにも(歌うことも含めて)「今、したいことができている」と感じるのに、ちぐはぐになっているときには息苦しくて最早すべてやめてしまいたいくらいになってしまう。

 

 

苦しいのを、今日の調子として済ませるのもやるせない。

これはなぜなのか。

時間をかけて研究した後の考察はこうである。

 

呼吸については、普通にできることが前提になっているからだ。

 

 

 

 

...?

 

きょとんですよね。

普通にできんかったら死ぬやん。

 

 

 

そうなんだけれど。

私は実際歌ってる時やヨガ中に呼吸が分からなくなって過呼吸気味になったことがある。

息の仕方がなんかよくわからなくなるのだ。

 

一度もそうなった感覚のない人は今回あまり関係ないかもしれないので長々申し訳ない訳ですが。

なんとなくわかる!となった方へ。

 

 

 

 

 

 

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日本語になくて、英語やスペイン語にあるもの。

 

それは、チェストボイスである。

 

チェストボイスを直訳すると『胸声』となるのだが、それは形を変えて『地声』と訳されることも多い。

 いわゆる普通に話す声ということだ。

しかしこの‘普通‘、欧米や他アジア圏の違う言語と日本語(現在)を比べてみると違うような気がするのだ。

 

 

 

みなさんは喫茶店で外国人旅行者と隣になったことはないですか?

もし次に機会があったら一度気にして聞いてみてほしい。

 

それはただ声が大きいだけじゃなく、響く声だったりしませんか?

いうなればお風呂の中の声みたいな?

 

 

 

 

日本語を聞いて同じように感じることは限りなく少ない。

これがなぜ違うのか。

 

 

 

 

 

おそらく英語とスペイン語(と日本語以外の多数の言語)は

 

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の空間を保って声を出しているんじゃないか。

のど仏と上下の気管をドッキングして空間を響かせながら声を出している。

 

そうなると、空間を首を支えていないと言葉が伝わりづらいし、のど仏の下まで空間をキープするために深い呼吸が常にされることになる。

 

 

 

 

 

日本語はおそらく大半がこうだ

 

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大体の人が奥歯より外の口の中で話している印象。

たまに声の高い人は鼻腔を使っている。

 

管の中を使わなくても伝わるので、実際チェストボイスを使う必要がない。

 

そうなると、首を支えている必要もないので、首は曲がるし、深く呼吸(空間を広げることを)しなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、こうして会話や呼吸そのものが言語によって違ってくるのではないか。

 

 

だから‘普通‘(チェストボイスを由来とする、気管とのど仏と咽頭部分の空間をキープする呼吸)が、日本語のみを使う人々にはすっ飛ばされた情報のまま広まっている。そうして、もともとできる人とそうでない人に意識の差ができるのではないか。

 

 

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本日の研究コラムはこうでした。

 

結局何が言いたいかというと

 

 

当たり前の呼吸も、実はよりいい感じにできる可能性あるよ。

 

 

 

ということなのでした。

 

 

 

 

 

ではでは。